バンフ国立公園のお隣、ヨーホー国立公園にあるレイクオハラエリア。トレイルヘッドへは駐車場から予約必須のシャトルバスでしかアクセスできない秘境と呼ばれている場所。ただマイカー制限はありますがハイクインは制限されていないので、今回はシャトルバスの道のり11kmを歩いてレイクオハラへ行ってきました。
オハラ〜マッカーサー〜オパビン〜オエサ
距離:29.5km(レイクオハラ駐車場〜レイクオハラ間を含む)
所要時間:9時間12分
トレイルヘッド:レイクオハラ駐車場
ルートタイプ:ループ
(All Trails アプリにて記録)
レイクオハラエリアにある湖マッカーサー、オパビン、オエサをめぐる道を歩いてきました。このエリアは樹林帯歩きが少なく、ずっと景色がいいので長い距離歩いても飽きない+人が少ないので静かに歩ける場所でした!秘境と言われるだけあります!
駐車場〜レイクオハラ
レイクオハラへの駐車場は、バンフからトランスカナダハイウェイ1号線をヨーホー国立公園の方へ1時間ほど走って行った場所にあります。入り口が反対車線にありますが、ちゃんと左折レーンが設けられているので看板を気にしていれば迷わないと思います。
線路を渡って駐車場に着くと、結構車が停まっていました。オハラのロッジやキャンプサイトに泊まっている方の車だと思いますが、このエリアはバスで入れる人数が制限されていることもあって駐車場が満車になることはなさそうです。線がないのでみんな自由に停めています。
今回は行きも帰りも歩く覚悟で行ってきたので朝5:00頃駐車場を出発しました。8月中旬でしたが、さすがに暗かったのでヘッドライトをつけて歩きます。

歩いていくと1kmごとに木に看板が付けられているんですが、まだ○kmかぁ…と逆に長く感じます。
途中、うさぎに遭遇しました!バンクーバーアイランドでは野うさぎを何度か見ましたが、ロッキーで見たのは初めてだったので嬉しい。ただこんなに小さくても暗い中物音がすると非常に怖いです。

この11kmの道、2時間30分くらいかかりました。暗い中〜日の出、明るくなるまでの変化があったのと、意外と開けている場所もあり、ずっと森の中ではなかったので思っていたよりは辛くなかったです。帰り歩けと言われればもちろん嫌ですが。
レイクオハラ〜レイクマッカーサー

レイクオハラに無事到着。シャトルバスで来る場合はいきなりここからスタートできます。到着したのが7:30過ぎてましたが、周りの山が高いため湖に日が当たらずちょっと暗め…。
ここからまずはレイクマッカーサーを目指して歩きます!
オハラから少し森の中を歩くと、すぐに視界が開けてきてロッジが見えてきます。ここにも止まることができるんですね。羨ましい。

このロッジの脇を進んで奥に行くと岩場に出るんですが、レイクオハラエリアはたくさんの目印や看板が立っているのであまり道迷いの心配はなさそうです。

こんな感じの、青の四角に黄色の2本線が入ったマークが岩についているのでしっかり周りを見ていけばアルパインルートでも大丈夫だと思います!
オハラから1時間ほど歩いてレイクマッカーサーに到着しました。写真だとあまり伝わらないんですが、他の湖に比べてもものすごく青い色をしています。どうやら湖の深さが関係しているみたいです。9:00頃到着したんですが、まだ日が山から出てきておらず、ちょっと暗い…。真昼とかに来た方がいいのかも?着くのが早過ぎましたね。
肉眼では綺麗な青色に見えましたよ!

レイクマッカーサー〜オパビンレイク
レイクマッカーサーからオパビンレイクへは、Schaffer LakeからAll Souls Alpine Routeを通りました。この道、All Soul’s Prospect という場所までの登りが地味にきつかったです。
オパビンレイクへ行く途中、レイクオハラを上から綺麗に望める場所があるので立ち寄りました。

右側の水色の湖がレイクオハラで、左側の湖がMary Lakeです。オハラ、ついた時はあまり綺麗に見えませんでしたが、やっぱり上から見ると色がきれいに見えますね!
Mary Lakeはなんでこんな緑色っぽいのかなぁと思ったら、藻みたいなものが湖の中にたくさん生えているのが見えたのでその色かと。
ここからオパビンレイクに行くまでの間にも、小さな湖がたくさんありました。ロッキーに湖ありすぎてもう名前を覚えきれないです。
オパビンレイクはトレイルの1番奥にある湖なのですが、こじんまりとした小さな湖でした。もしオハラ日帰りで時間があまりないという場合は、個人的にはカットしてもいいかなと思いました。

オパビンレイク〜レイクオエサ
オパビンレイク〜レイクオエサへは、Yukness Ledge Alpine Routeを通りました。アルパインルートという名前がついているのでちょっと警戒していたんですが、そんなに危険そうな感じはありませんでした。道もわかりやすくついているので、岩場を歩くのに恐怖心がなければ大丈夫だと思います。

↑こんな感じで、右側に山、左側が斜面といった場所を歩いていきます。奥に見えている湖はレイクオハラ。このルートはレイクオハラを中心に周りを歩くルートなので、ずっとオハラを下に眺めながら歩いていきます。
レイクオエサの方に歩いている途中も小さな湖がまたいくつか出て来ます。そして1番奥に見えて来るのがレイクオエサです。

奥の湖がレイクオエサ、手前がレフロイレイクです。そして、オエサの奥の山がマウントビクトリアという山になります。この山の向こうはレイクルイーズがあるはずです。いつもレイクルイーズ側からマウントビクトリアを見ていたので、不思議な感じ。この山に登ったらレイクルイーズとレイクオハラエリアの湖が見えるのか、と想像すると登ってみたくなりますね!大変そうですけど。
レイクオエサ〜ウィワクシーギャップ
レイクオエサからは、Huber Ledges Alpine Routeという道を通ってWiwaxy Gapという場所を目指します。少しまた登るんですが、オハラからオエサまでの湖が並んで見えるということで行ってみました。
先ほどのアルパインルートと同じように、右側に山、左側に斜面という道を通っていきます。途中、向かい側から来た人に「マウンテンゴートいるよ!」と振り返ってみると、親子のマウンテンゴートが!
湖の方ばかりみていたので全然気づかなかった…。

Wiwaxy Gapに到着すると、今まで見てきた湖が見えてきました!山かげに隠れて見えないものもありますが、自分が歩いてきた道も目で見ることができるので、たくさん歩いたなぁとちょっと感動。

また写真だと伝わりづらいんですが、オエサから小さい湖を経てレイクオハラまで、川が流れていて連なっているのがわかるのでそれもまた面白いです。奥の方にMary Lakeや、オパビンレイクに行く途中に見た湖なんかも見ることができました!
ウィワクシーギャップ〜レイクオハラ
Wiwaxy Gapからレイクオハラへはあとは下るだけ。なんですが、このくだりが結構急でした。登りでこの道通ったら大変だろうなぁという斜面。滑りやすくなっています。
ただ距離はそんなに長くないのでくだりで使うと転ぶのが怖いですが割とあっという間です。
16:00前頃にレイクオハラのバス停に到着しました。帰りはバスに空きがあれば乗れるということだったので、16:30のバスを待ってみることに。バス停の周りは人がどう並んでいるかわからない感じでしたが、ひとまずバス停の周りで待機。すると16:20頃バスが2台やってきました。

1台には乗車券を持っている人たちが案内され、もう一台には乗車券を持っていない人たちが、早く並んでいた順に案内されます。この日はだいぶ人が少なく、並んでいた人は全員乗れていました。10ドルを運転手に支払い、チケットをもらいます。バスの半分も乗っていなかったと思いますが、こればっかりは運次第になるのでなんとも言えません。友達は8月上旬に行って満員だったため歩いて帰ったと言っていました。
レイクオハラ、アクセスが困難ではありますが、帰りはバスに乗れるチャンスが結構あるとわかったので思ったよりも身近な場所に感じてきました。今回は湖しか行っていないですが、機会があれば付近の山も登ってみたいですね。

