【日帰りハイク】Mt.テンプル

カナダ

バンフ国立公園内では最高峰の山、Mt.テンプル。その上にはマクドナルド氷河が広がっています。モレーンレイクから始まるスクランブルの山なので、ヘルメットがあった方がいいです。モレーンレイクはマイカー規制がしてあるのでRoamのSUPER PASSを使って行ってきました。

Mt.テンプル

距離:16.2km

所要時間:9時間30分(休憩込み)

標高差:1,634m

トレイルヘッド:モレーンレイク駐車場

ルートタイプ:ピストン

(All Trailsアプリにて記録)

モレーンレイク周辺の人気コース、ラーチバレー、センチネルパスのその先にあるMt.テンプル。9月下旬に行きましたが、ラーチが本当に綺麗に黄葉していました!テンプルは標高が高いので9月でも上の方は雪が積もることがあります。事前に天気予報やトレイルの状況をしっかり確認しましょう。

モレーンレイクへの行き方

モレーンレイクはマイカー規制のしてある場所になります。なので、行くにはParks Canadaのシャトルバスか、RoamのSUPER PASS、もしくはツアー会社に頼むしかありません(徒歩、自転車でも行けますがテンプルは行動時間が長いのでおすすめしません。

今回はRoamバスを使って行きました。モレーンレイクへのRoamバスでの行き方は詳しくはこちら【日帰りハイク】タワーオブバベルに書いてあります。

見頃のラーチバレー

朝6:00にバンフハイスクール前発の8Xに乗って出発したので、モレーンレイクには7:30頃到着。ちょうどテンプルに朝日が当たっていました。

湖畔からカラマツの群生があるラーチバレーまでは大体500m標高を上げますが、なだらかなスイッチバックの道が整備されているので疲れることなく歩くことができます。道幅もかなり広いので歩きやすいです。木々の間からモレーンレイクがちらちら見えて、綺麗な色をしていますが気が邪魔して写真を綺麗に撮るのは難しいかも。スイッチバックの道が終わるところらへんに、エッフェルレイクへの分岐がありますが、ここを右に進んでいきます。

この分岐のあと、周囲の木々がカラマツに変わり、綺麗な黄葉を楽しめる道になってきます。あたり一面黄金色で、奥にテンピークスの山々が見えるのは圧巻でした。いい時期に来れてよかった。

カラマツの木々の間を進んでいくと、左側にはエッフェルピークとピナクルマウンテンが聳え立っています。エッフェルピークは先ほどの分岐を左に進むと登ることもできますよ。

向かって左側がエッフェルピーク、右側がピナクルマウンテン。

センチネルパス

ラーチバレーを道なりに進んでいくと左側にはミネスティマレイクが出てきて、正面に峠が見えてきます。この峠がセンチネルパスです。

センチネルパスまでの斜面は急ですが、道がしっかりと作られているので歩きやすいです。50分程度で峠を登り切れると思います。パスまで行くと、向こう側のパラダイス・バレーを望むことができます。レイクルイーズを囲む山々が広がっていて、さらにMt.ビクトリアの奥にはレイクオハラエリアが広がってると思うとちょっとわくわくします。

このパスからレイクルイーズまでは14.7km。パラダイスバレーの方に下っている人も何人かいました。モレーンレイクとレイクルイーズを歩いて繋ぐのも楽しそうです。

急登の始まり

センチネルパスからがMt.テンプルの始まりです。ここからはハイキングコースではなくスクランブルのエリアなので気を引き締めて行きます。そしてパスから先は風が通りやすくかなり寒くなってくるので夏でも防寒着は必須です。冬用のトレッキングパンツで行きましたが、最終的にちょうどよかったです。

この日は意外とたくさんの人が登っていたし天気もよかったので道迷いは少ないだろうと思っていましたが、ちゃんと間違えました。前の人について行ったら完全に崖みたいなところを歩き、流石におかしいと思って地図を確認したらずれていましたので、あまり人を信用してはいけません。こまめに地図を確認しないと危険です。

↑間違えた道。右が完全に崖。

戻って登りなおしです。テンプルは斜度がかなりあるので、周囲の山がどんどん低くなって行くのが面白いです。さっきまではパラダイスバレーの奥は見えませんでしたが、少し行くだけで全体を見渡すことができました。

岩登り

さらに進んでいくと一箇所ロープのついた岩場があります。このテンプルのルート上で一番の難所かと思います。行きはひょいっと登れますが、下りは結構怖いです。(行きはロープ見落としていて隣の岩を登ったんですが、正直下りもロープついてない方の岩の方がおりやすいんじゃないかと思いました。実際見てみて自分が行きやすいところを探してみてください。)

↑ロープの心許なさ。そしてこの写真には写ってないんですが左側にも大きな岩があって、そっちの方がロープなしでも登りやすい気がします。

↑岩場についていた目印。頼むから塗り直してくれ。

強風の山頂

岩場をすぎるとまた道のわかりづらい急登が出てきます。遠くの道が見えていて細かい岩場なので正直どこ通っても行けはするんですが、一応道があるので頑張って見つけて行きます。ただ、また前の人が直登して行ったので騙されそうにはなりました。

一応、オレンジテープが岩に括り付けられている目印がありましたが、なんでこんなに控えめな目印なんでしょう…。

頂上に行くにつれて風がかなり強くなってくるので、上に出る前に防寒着をしっかり着込んだ方がいいです。長袖+フリース+ダウン+マウンテンジャケット+ニット帽+手袋でも止まるとすぐ寒くなりました。

最後の激坂を登るとようやく山頂です!やっとモレーンレイクが見えました!こないだ行ったタワーオブバベルはかなり低い位置に。そして奥にはコンソレイションレイクスも。

反対側はレイクルイーズ周辺の山々。

流石に手前の山が高いのでレイクルイーズは見えませんでしたが。

手前の山頂からさらに奥に進むとマクドナルド氷河が姿を現します。この氷河の上、先の方まで進んでいる人もいそうな跡がありましたが、落ちそうで怖かったのでちょびっとのところでやめておきました。

山頂は近くにヘリコプターでもいるのかというくらいの強風でしたが、この氷河の近くに一箇所岩陰があって、そこで風を凌ぐことができました。ただやっぱり寒いので長居はできません。

帰り道は同じ道を帰って行きますが、ところどころ道がわかりづらいし下りの方が滑って危ないので気をつけて進みます。

夕方はまた光の角度が変わって綺麗な黄葉を見ることができました。

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